2種類の「偽装請負」をつなぐ暫定リンク集

そういう意味で、essaさんのいうスキル問題はちょっと 違うかなと思います。スキル云々っていうのは、下請けの スキルが低いってことでしょう。それって高速道路時代には 必ずしも常識じゃないでしょう。

これ読んで、ちょっと「あれ?」と思ったけど、別の「偽装請負」の話と勘違いされているみたいです。そう言われてみると、ちょっと前に、IT業界内部の話として「偽装請負」が話題になったことがあります。「偽装請負」で検索すると、だいたいこちら関連の話が出て来ます。

法的な問題意味あいは似ている(たぶんほぼ同じ)だけど、NHKの「ワーキングプア」という番組で注目された製造業の工場における「偽装請負」という問題があって、以下はそれについての関連ページ。

同じ「偽装請負」でも、問題の性質が違いますよね。

私が取り上げた記事の中で、経団連が想定しているのは、たぶん後者の問題です。私も後者の問題を想定して書いてます。ただ私は、この問題について、旧来の労働争議的な枠組みにはおさまらないおかしな所があると思っていて(経団連の発想は資本家の代表とは言えないのではないかみたいな)、そこを論じているので、誤解が生じたのだと思います。

そして、両者の潜在的に関連する論点をもっと明解、かつ挑発的にピックアップしているのが、「分裂勘違い君」の一連のエントリ

この「分裂勘違い君」的な視点を入れて考えると、「バカが征く」さんの指摘は、必ずしも単なる誤配とは言えないですね。

それにしても日本はいつから働きたい人が働けない国になってしまったのか。

働きたい人が働けない国

働くこととは...

やはり、「働くこととは何か」ということが問い直されていて、さまざまな枠組みからこぼれてしまう問題が多くなっているのだと思います。

こういう労働関連の議論では、IT産業における「労働」という問題は、特殊すぎてよくも悪くもスルーされがちです。私自身、慣れない方の「偽装請負」を必死で論じてみた所で「バカが征く」さんの指摘を受けて、ちょっと言葉に詰まるような感じがしたので、相性の悪さはわかるのですが、「もっとかまって欲しい」という気がします。

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