Web2.0入りたい!

jounoさんのコメント


やはりweb2.0って何だか単純に言葉の意味としてわかりません。オライリーの説明も、何がweb2.0に含まれるかは説明しているけれど、なぜ含まれるか、web2.0というものは何かという定義はほとんどといっていいほど語っていませんし。感覚的な共通了解でものを言うのがいいことだとは思えないのですが、どこかにそれなりに了解可能な定義を示しているひとが一人でもいればいれば知りたいです。最近ではajaxjavascriptによるサーバー・アプリケーションとhttp通信で連携したリッチなクライアントによる基本的には非同期のウェブアプリケーション(技術)というような核となる意味から、意味がどんどん逸脱しているようですし。せめてweb2.0もここでぼくがajaxについて述べたくらいの短さで定義してある文章というのはないのでしょうか。

オライリーの説明」とはWeb 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデルですよね。私は、これよりよい説明は見たことがありません。

はてな入りたい!」みたいに、ブログに「Web2.0」と書いておくと、何かに参加できるキーワードのようなものではないかと思います。参加者が特定の定義に集るのではなく、まず集って議論して騒いでいるうちに、間客観的に意味が生まれてくるという感じです。

えなりかずきが「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」と言ったことは一度もないのに、彼のモノマネをする人が必ずそれを口にするように、Web2.0についての適切な了解可能な定義というものは、原理的に存在し得ないような気がします。

「了解可能な定義」は、それを批判する為に必要なものだと思いますが、それを許さない構造がWeb2.0集団知にはあるのではないでしょうか。私は、創発的権力という言葉で、そのあたりを表現したいと思っています。

「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」を批判したら、えなり本人でなく、えなりをモノマネする人の批判になってしまうように、Web2.0の定義を与えて(見つけて)批判しても、それをWeb2.0はすりぬけてしまうのではないかと思います。