asahi.com: 「ディグ」創設者、ケビン・ローズさん(29)に聞く
diggって、確かに商売っけの無い地道に面白い記事が多い。
ただ、「ウェブ2.0」が示しているのは、そういう騒ぎとは違う、もう少しスマートなやり方ではないか。今は、極めて優秀な人たちが、5人とか10人といった小さいチームで、小ぶりな資金を集め、最先端のテクノロジーを生み出している。問題は「ファッション」として特定のテクノロジーを使っているかではなく、利用者にどういう機能を提供できるかだ。
ウェブ2.0と資本主義は、意外に相性が悪いみたいだ。どかっと金を落としてドバーっと儲けようとする人には、もうひとつしっくりこないだろう。
しかし、今の時点でdiggを取りあげるとは「なかなかやるな」という感じで、このインタビューは、内容的にもタイミング的にも評価できると思う。asahi.comは、ネットへの取り組みは断然早くて、この記事のようにネット関連でいい報道も多い。他にもレッシグのインタビューとか山形さんの「ヘンじゃないか輸入権」とか。
一方で、今だにGoogleに変なFAXを送りつけるなんてことをやってて、全然アンバランスだ。このインタビューを企画した人は、この話を聞いて、どう考えるのだろうか?
もちろん、同じ朝日新聞社と言っても、違う部署がやってるわけで、どこの会社も部署が違えば別の会社だというのは、よくわかっている。「何で同じ朝日なのにこうも違うの?」なんて言えば、世間知らずと言われてしまうだろう。
だが、「社内で情報が流れない」ことを社会人としての常識として理解してないといけないとは、何て変な話だと、やっぱり思う。