Ringo's Weblog:パケットビークル

「低速で完全自動制御の一人乗りの車」というアイディア。これは凄いです。ぜひ一読を!


ルートが交差するところでは、それぞれの乗りものが、高度に最適化されたアルゴリズムで、パケット交換の要領で、パケットビークルの行き先に応じて振りわけをする。

交差点に「ルータ」がいて、各パケットビークルを最適に振り分ける。パケットが賢いよりルータが賢い方がいいということか。


スケジュール帳に会議が入っていれば、自動的にそこに向かう。相手もパケットビークルに乗っている場合、会議の場所は「不定」でよくなるので、会議の場所を確保する必要はない。パケットビークルに連結機能があれば、移動中でも良いことになる。

これで、かなり無駄な移動をなくすことができるだろう。


(パケットビークルは)乗る人と乗りものがおなじぐらいの重さになっている。自動車の場合は、乗る人が50kgでも約1トンのものを動かしているので、エネルギーの95%はムダになっているのだ。

発想のアイディアはパケット交換ネットワークだと思うが、この効率の違いも、重装備のプロトコルとIPの違いと似ている。


高速移動専用に、「パケットビークル用の高速道路」を用意することができる。つまり、大きなビークルに、小さなビークルを数百個乗せて、高速移動する。

これ以外にも、「必要に応じてパケットビークルを連結する」という発想で、いろんな問題を解決できるだろう。


いまは羽田空港にいるが、飛行機が来たので、そろそろやめる。パケットビークルだけで、SF短編小説が、ひとつ書けそうだ。

これは、クラークによる通信衛星のアイディアのように、SFというより現実に世界を変えてしまうアイディアではないでしょうか?