山本七平マイブーム

山本七平さんについて書いた記事に、いくつかうれしい反応がありました。

「うれしい」というのは、私の記事をきっかけに山本七平氏に興味を持ってもらえたからで、この人は、本当に大事なことをたくさん言っていると思います。

しかし、くまりんさんのように、書くものの背後に分厚い教養を感じさせる方が読まれてないのは意外でした。ちょっと、現在の日本の中でこの人の評価は、おかしいと思います。むしろ、それが本物であることの証明なのかもしれません。

ちなみに、私が読みはじめたのは、finalventさんがちょくちょくこの人に触れるからだんだん気になってきたのですが、特に、極東ブログ: [書評]日本人とユダヤ人(イザヤ・ベンダサン/山本七平) Part 2の次のところを読んで、


山本はこの日本側の内通団体について当然ある想定を得ていたに違いない。彼はそのことについて完全に秘密を守り通した。妻にも語っていないようである。この頑ななありかたは、この引用箇所に続く、話と呼応しているように思えてならない。

「なるほど、この人は妻にも息子にも言わなかった秘密があり得る人なのか」と思って、本当の意味で「日本人ばなれ」した人なのかもなあ、と感じたからです。