大統領のカルマ

上に書いたすぐわかるようなことだけ考えても、アメリカ人でブッシュのように邪悪な奴はそうはいないし、イスラエル人でシャロンのように邪悪な奴は簡単には見つからないと思えます。

政治体制や民族性にかかわりなく、集団の中で一番どうしようもない奴がリーダになるというのは、普遍的な法則のように見えます。だとしたら、力学的な説明があってもいい。そして「カルマ」という概念を使うと、これが説明できてしまいます。

リーダになると余分なカルマをしょいこんで地獄に落ちる。みんなそれがわかっているから、無意識に逃げてしまうんですね。政治ってきれいごとですまないから、カルマ的には費用対効果がよくない仕事です。だからばばぬきのように、業の深い人がカルマ清算の一貫として、それを引きうけさせられてリーダーになってしまうということです。借金が借金を産むのと同じようにカルマがさらなるカルマを産む。つまり、リーダは国民の代わりにいけにえとなって地獄に落ちる役目を負わされているのです。逃げたくても逃げられないかわいそうな人なんです。

だから、この力学を変えれば全てがうまくいきます。リーダのしでかした悪事は、国民全部でしょいこむことにすればいい。そうすれば、みんな真剣にカルマの少ない人を選ぶようになります。首相を批判する時だって、ひとごとのように相手が悪いということだけを言って終わらせるわけにはいかない。だって「小泉が悪だ」と言ってすましたら、そのカルマが自分にふりかかってきてリミット超えたら地獄行き。

私は何事も専門知識なしに偉そうなことを言っているのですが、中東情勢と同様やはりこういう方面もうとい。

実際の所、これはどういうメカニズムになっているんでしょうか?やはり、中東からカルマが飛んできてしまうような気がする。カルマと言ってさしさわりがあるならトラウマと言ってもいいんですが、悪いことを上の人に押しつけて終わりにすることはできないんだよ、ということを理論的に説明して世の中をよくすることはできないものか、と思います。