「旧態依然」

News23 多事争論のホームページで、特定の日付の記事だけがこっそりリンクをはずされているという、id:dokusha さんの発見。これはすごい所に気がついたなあ、と思います。

京都で畜産関係だから、これは批判してはいけない筋なのかな、批判してはいけないものを批判してしまって引っこめないといけなくなった、ということかなあなどと邪推してしまいます。

とにかく、正式なコメントなしにこっそり引っこめるのはおかしいですね。引っこめるなら理由がなきゃいけないし、理由があるなら発表しなきゃいけない。報道期間として最低限の義務だと思います。TBSも、これだけ2ちゃんねるで叩かれていて、こういうことをして「祭り」になる危険性を考えないんでしょうか。まさに「旧態依然」ですね。

こういうのを見てると、SCO:流出したメモは「部外者の誤解によるもの」なんていう発表も、とにかく「メモが本物であること」を一日で認めてしまうというのが、違うなあと思います。これからどういう言い訳をするにせよ(まさかとは思うが平謝りするにせよ)、企業の危機管理として、これは正しい判断でしょう。

普通の人は気がつかなくても、世界の無数の目の中には、常にそれに気がつく人がひとりはいるものです。嘘をつけば矛盾が出て、その矛盾に気がつく人がいるものなんです。そういう極限値に、我々は急速に近づきつつあって、SCOはそれをいくらか認識していて、TBSはそれを否認しているのです。

組織というのは、世界をある枠で囲ったものです。無謬性は、囲いの外側にあって囲いの内側にはありません。囲いの外側には無謬な目があると仮定した方がいい。無数の目玉があって、互いに連絡しているということは、無謬な神の目に見られているのと同じです。つまり、こっそり何かをしたり嘘をつきとおすのは、もう無理です。

この無理を無理に通すことは一時的には不可能ではないし、やるだけの価値はある。無理を無理に通せば権力や金を得ることができる。しかし、権力や金を集めた分だけ、さらに多くの目玉も集めてしまうんですね。