living with disparate audiences

Blogを書くことの心理的負担とそれを上回る魅力に「共通点のない人々(disparate audiences)に向けて書くということの難しさ」という章があって、


ネット上で多くの読者に向けてモノを書くという行為で、乗り越えなければならないハードルは、この「disparate audiences」(共通点のない本当に色々な人達)に慣れることである。

と梅田さんは書いています。

よくわかる所もあります。私もいろんなテーマについて書くので、自然といろいろなバックボーンを持った方に読んでいただいているようです。まさに、disparate audiencesという言葉がピッタリな気がします。

実際、私は自分のブログの読者をほとんど知りません。顔を知っている読者は(把握している限り)5人くらいです。メールやメッセンジャー等のネット上のつながりのある人もいません。ブログや自分のページを持っている人は、そこに書いてあることは知っていますが、それ以上のことはわからない。読者同士で知りあい同士っぽい会話があったりして「あれれ?」と思うこともありますが、誰と誰がどういう関係のつながりなのかもほとんどわかっていません。

しかし、一方で「これがそんなに特殊なことなんだろうか」という感覚もあります。私はリアルな生活も 「disparate な」人々の間で営んでいるような気がします。だから、さまざまなコミュニケーションギャップは常態なんですね。別に特殊な生活をしているわけではないんですが、回りの人と自分が異質であるという感覚は最初からあります。

だから、よくわかる部分と同時に「それがそんなに大変なことなんだろうか?」という感覚も同時に持っています。というか「普通の人はリアルではこういう感覚は無いんだろうな」と言うべきかもしれません。