「モバイルGoogle」あるいは「iGooglePod」
私が5年間に書いた文章のサイズは
$ wc -c */*.td2
38981 1999/199901.td2
43692 1999/199902.td2
(略)
79893 2004/200401.td2
14874 2004/200402.td2
1515896 total
約1.5Mです。もし、一億二千万人がこれと同じだけの量の文章を書いたとしても
(1515896 × 120,000,000) ÷ (250 × (1024×1024×1024))
= 677
なんと容量250GのPSXが677台あれば、入ってしまうんですね。あるいは、PSXが進化して容量が1000倍くらいになれば、収容できる容量です。
現在は250Gのドライブが家電製品にも使われているわけですが、10年前に250Mのハードディスクを使っていた人は少ないんじゃないかと思います。容量が過去10年と同じペースで増えて行けば、10年後には上記のサイズはドライブ1台分になってしまいます。
これからは、家電もパソコンも動画処理に使われるようになるので、これはそれほど無理なストーリーではないと思います。もしそうなれば、世界中に存在する全ての日本語テキストをiPodくらいのサイズのデバイスにつめこんで、持ち運べるわけです。つまり「あなたのてのひらにGoogleを」ということです。
上記の試算はごくおおざっぱなもので、インデックスの容量とか検索速度とかクロールの方法は考えていません。しかし、人間が書けるテキストの量と人口には限界があります。動画処理ベースで進化するテクノロジーがそれに追いつくのは間違いありません。10年後は無理だとしても、我々が生きている間に「モバイルGoogle」を目にするのはほぼ確実です。
現在の我々から見ると実にもったいない感じがしますが、日本中いや世界中のあらゆるテキストがそのデバイスの中にあるのに、持ち主が表示して見るテキストはそのうちのごくわずかです。無茶苦茶進化したCPUと我々が考えもしないアルゴリズムで、本当に自分が好きなテキストを抜き出すことができるようになっていることでしょう。
これからみんなでブログにおける言論のルールについて考えるわけですが、相当うまく行って3年、ちょっとモメれば10年くらい楽にかかります。「モバイルGoogle」くらいのことは射程に入れて考えないとね。