民主が幹部続投、「衆院選で勝利」で旧自由の声聞かず
以前、ここのツッコミでNATsさんが懸念したとおりのことが起きそうです。
衆院選後の(新進党の)党首交代をやらなかった事が党内のモラルハザードを引き起こし、その後の党分裂→消滅につながったと私には思えるのです。今後、民主党で同様のモラルハザードが起きないか心配です。
旧民主は「勝ったからそのまま」と言い、旧自由は「負けたから交代」と言っています。勝ったのか負けたのかを党としてハッキリさせてから議論しないと、水掛け論になるだけです。勝ったのか負けたのかでもめない為には、選挙の前に明確な判断基準を示しておくべきでした。
小沢氏の主張はもっともなのですが、小沢氏自身が以前に同様のことをしていたとなると問題の根が深いですね。
単なる印象でモノを言うのではずしているかもしれませんが、三角大福中時代の自民党の強さは、モラルがしっかりしていたことではないかと思います。その「モラル」は自民党的な「モラル」ですが、「何が正しくて何が間違ったことなのか」については、党全体でしっかり合意が取れていた。全員が自民独特の「モラル」を守る中での政争であり議論であった。だから、派閥抗争がどれだけ激しくても党が崩壊しなかった。逆に党の環境適応能力を強化する方向に、党にとっていい方向に作用していたのではないでしょうか。
ですから、与野党問わず、政党は政策の合意より「モラル」や合意手続の合意を重視してほしい。政策が多様化する分、その部分ではより強固なルール作りが必要になるような気がします。そして、トップが何に責任を持ち何を失敗したらやめるのかもハッキリしないと駄目ですね。
これについてもオープンソースの「優しい独裁者モデル」が参考になるかもしれません。