天下り用ブロガー公社

強盗にホールドアップされたらとにかく有り金全部差し出した方がいいと言います。日本の政府のお金もホールアップされてる状態だと思います。ヘタに抵抗するとかえって傷が深くなる。政府のお金を取りたい人たちにヘタに抵抗すると、この人たちは仕事を作っちゃうんですね。公団とか財団とかいろいろ作って、道路やダムやホールやスタジアムとかいろんな役に立たないものを作る。たとえ強盗を一掃できたとしても、そういうものの後始末が大変です。そこでまたお金が余分にかかります。

だから、欲しいものは素直に与えた方がいいと私は思います。

天下りなんかもそうで、ポストが欲しくて仕事を作ってるんですから、最初にポストと給料と退職金を言い値で保証してしまった方がいい。それで、ワンパターンなんですが、仕事が無くてお金が欲しい人にはブログを書かせるんです。

特に局長以上の偉い人にはノートパソコン渡して「さあ、自分ちで日記を書け」では納得しないので、ちゃんと公社を作って個室を用意して、黒ぬりの高級車で送り迎えをして、秘書やスタッフもつけます。もちろん、個室には最高級のパソコンを置いておきます。こういう時にふさわしいパソコンって思いつかないんで、やはりこの製品が未成熟なんだなと感じるのですが、まあとりあえずVAIOMACの特別仕様のものを特注して、中身も見た目も超豪華なパソコンを与えておきます。サーバも一人一台用意して運用するスタッフもつけてしまいます。

そういうきちっとした待遇をもって、局長以上の人たちを「天下りブロガー」として迎えいれるわけです。どれだけわがままを聞いても本人をおもりするだけですめば、今やってることより安くすむはずです。

もちろん、高級官僚は頭がいいので素晴しいブログを書くと思います。一生分の保証をして、何でも安心して書けるようにしておけばネタも豊富にあるはずです。族議員の公私にわたる馬鹿さかげんとか、出身官庁でどういう無駄金が使われているかとか、さまざまなノーパンしゃぶしゃぶに関する蘊蓄とか。もちろん、真面目な政策提言だって相当なものが書けると思います。

もちろん、これが実現したら私のような貧乏人はかなり頭に来ると思いますが、ホールドアップされたら頭に来るより先に財布を出すでしょう。念のために言っておきますが、これは皮肉とかたとえ話ではなくて、難しいとは思うけど本当にこのとおり実施してほしい政策なんです。ビジネスモデルのサブマリン特許とか仕込んでないんで、できればどこかの政党で次の総選挙の公約にしてほしいです。

私には自分の国が既にホールドアップされているという認識があるんです。