上の2に属すべき人たちへ

くどいですが最後にもうひとつだけ、2:6:2ネタで。

この日記を読んでる人は、ほとんどみんな2:6:2の上の2に入る人だと思う。・・・と書くと「そんなことはありません」「とんでもない」「他の読者はそうかもしれないが、自分は違う」などと必死になって否定するだろう。日本では、2:6:2の上の2にすんなりおさまることは、だいたいにおいて損なことであるし倫理的にも正しくないとみなされている。その教育の成果で、反射的にそれを回避する癖がついている。

競争社会と言っても、いったんそのことを隠した上で、それを隠したまま競争をするので、歪んだ変な競争になって間違った人が上に立つ。しかも誰も納得しないし、2:6:2いずれの層も力を発揮できない。本来上の2に入る人が愚痴ばかり言うことになる。

変えなきゃなんないのは当然だが、まず誰が動くべきかと言ったら、上の2であることは言うまでもない。別に、全体のために無理なことをしたり犠牲になったりする必要はなくて、もうちょっと自分だけの為に自分の能力を使えばいいだけのことだ。ちょっとうまく立ち回って上司をだしぬいたり利用したりすればいい。

本来、上の2に入る人はそういう能力も秀でているのだが、倫理的なストッパーがかかってその部分だけ全開できないようになっている。マンデラさんが似たようなことを言っている(ソース)。

 わたしたちのもっとも深い恐れは非力だということではない。
はかり知れない力をもっているということを、
わたしたちは一番恐れているのだ。
(中略)
あなたの控えめな態度は世界のためにならない。
周りの人々が不安にならないようにと縮こまっていては、
なにも明らかにならない。

いいことも悪いことも、自分に与えられたものをそのまま素直に受けとるのが正しい態度である。どうしても抵抗があるなら、あなたとあなたの障害物のどちらが愛にあふれているか、絶対値でなく相対的に比較してみたらいいと思う。