妥協とトレードオフ

俺は一切妥協しない奴は嫌いだ。だからサヨクが大嫌い。一方で妥協しすぎる奴も嫌いだ。だから自民党も大嫌い。じゃあどうすりゃいいのかと言うと、トレードオフを取るべきだと思う。屁理屈のようだが、同業者の方なら俺の言いたいことはわかると思う。

あちら立てればこちら立たずという時に、あちらが立たない言いわけとして「こちらがこう言った」と逃げて、こちらが立たない言いわけで「あちらの意向で」等と言ってればすむのが政治の世界。これをやると人間はごまかせてもコンピュータが怒り出すのが、コンピュータ屋という商売。だから俺たちは、自分の責任で「ここでトレードオフを取ります」と明言しなくてはならない。これが実に難しく厳しい。しかし、妥協をしないでトレードオフを取るというのは屁理屈でなく、この商売で食ってくための基本原則だ。

それで思うのだが、コンピュータ屋は、社会や政治のことに自分たちの商売の感覚を持ちこんで、もっともっと発言すべきではないだろうか。たとえば最近は、オープンソースの関係に山師がむらがりつつあるが、連中のやり方に飲みこまれるのでなく、逆にこっちのやり方で連中を洗脳してしまえ!

そもそも、SE出身の国会議員が常時10%くらいいるべきだし、なんとか委員会とか審議会のたぐいには、全部、現役のスーパーSEを顧問につけて監視させるべきだ。今の政治は、ほとんどが技術がからんだ複雑な利害調整であり、それって専門家じゃないと、とてもできないと思うのだがどうだろうか。