重機イノベーション

重機というのは、鍵が数種類しかないそうだ。そりゃそうで、あんなもの盗んだってしょうがない。ブルドーザーのコレクターとか、シャコタンのトラックなんて見たことも聞いたこともない。海外に売りとばせばいいかもしれないが、輸送コストを考えるとどう考えても合わない。

ところが、これを盗んでATMをぶち壊して中の現金を盗むというビジネスモデルがあった。これだとコンスタントに一定の収入が見込めるし、つかまっても傷害でも強盗でも殺人でもないから低リスクだ。考えた奴は凄いと思う。もしそいつが本当に中国人なら、中国というのはやはりあなどれないものがあるかもしれない。

このように、所与の制約の中で効率的に事業を遂行する方法というのは常にあるもので、これをイノベーションと言う。企業というのは、イノベーションの要素を持っているべき/はず、というシュンペーターの主張には俺は激しく同感する。

ところで、このタイトルは椎名林檎風を目指しているのだが、複写ストリングスにはとてもかなわないねえ。