オープンソースなプライド

俺にもプライドというものはある。俺はamritaという世界一のHTML作成ソフトを開発してこれが俺の自慢だ。俺のプライドの根源だ。これにケチをつける奴がいたら俺は許さない。

だが、具合が悪いことに、このソフトはどういうわけかここで全てが晒されている。俺のプライドがどういう出来でどういう仕組なのか全部まるっとどこまでもおみとおしなのだ。実に居心地が悪い。

そして、世界中のプログラマが虎視眈々と俺の大事なコードにケチをつけるチャンスをうかがっている。ちょっとでもミスを見つけようものなら「はあっはっは!この腐れ低能プログラマーめ!おまえの書くコードはバグだらけだ。ほうら、この情けないバグを見ろ!見ろ!目をそらさず自分の馬鹿さかげんに直面しろ!こんなミスは小学生でもしないぞ。プププ」などと嘲笑し、いやらしくもそのミスを修正したものを送りつけてくる。(英語でよく読めないがそんなことが書いてあるに違いない)

「ぐっ、なんという屈辱だ!」俺は胃腸が全部コードレッドに感染して腐れる思いで、くやしさのあまり3GHZ超で歯ぎしり(しかもHT)して、涙で枕を濡らし、臥薪嘗胆「今に見ておれ、この恨みは絶対・・・」

・・・・・・・・・などということは当然なくて、ありがたくそのパッチを適用して、俺のプライド、amritaはまたひとつ進化する。

変なものにプライドを持っていて、人のことを笑っている場合ではないかもしれないが、このプライドの仕組みはなかなかよくできていると思うのだが、どうだろうか。

ところで、長年かき続けた恥の集積は臨界量に達して、amritaはもうじき1.0リリースです。みなさんありがとう。