身分にプライド

誰でも給料が下がるのは嫌だろうが、税金で援助してもらってもわずかしか給料が下がらない所にいるってのは、居心地はどんなものだろう。彼または彼女がどのように自分を正当化しているかを想像していると、やっぱり「自分はエリートだからこれくらいもらって当然」と思っているような気がする。自分と自分の所属する組織のパフォーマンスがそれに値しないのに、平均よりかなり高いペイを堂々ともらえるものだとしたら、それは自分の能力でなく身分に対するプライドがあるのではないかと思う。

「自分の能力は水準以上だが、この組織が自分の能力を生かしていない。そしてそれは組織の怠慢であって、自分の非ではないのだから、組織の稼ぎでなく潜在的な能力に見当ったものを受けとる権利が自分にはある」…これだったら、まだ少しは可愛いげもあるし、なんとか理解できるのだが、そう思っていたら、あの業界にはハッキリした能力主義で運営している所も多いみたいだから、そういう所に移るだろう。

それをしないで、利益を出せない所に残っていて、なおかつ自分の中で堂々と「これだけもらうのが当然」と思えるとしたら、その人は俺たちとは身分が違うとしか思えない。口でなんと言うか別にして、内心では肩身が狭いをしてるなら違うんだけど、そういう気がしないんだよね。