サルでもわかる公共投資

ある町のおもちゃ屋さんが、何をとちくるったか、近所の子供たち全員にPS2をタダで配った。当然、子供たちは大喜び。PS2めざして貯金してた子は、貯金をはたいてソフト買いまくり。PS2はあきらめてゲームボーイでがまんしていた子も、PS2のソフトを何本か買う。ゲームなんて一切しなかった子も、うちにPS2があると誘惑に耐えきれず、やはりソフトを買う。

結局、ソフト売れまくりでおもちゃ屋大儲け。

公共投資」の意味としくみは、これと全く同じ。国が道路や橋を作るのは、おもちゃ屋PS2をタダで配るのと同じで、それだけ見ると金を損している。だけど、それによって需要が喚起されてその損を取り返して逆に儲かるというわけ。

で、問題は、PS2とかゲームキューブのようにみんなが喜ぶものを配らなきゃならんことだ。今どき、スーファミなんぞ配ったって、誰もスーファミのソフトは買わないだろう。橋や道路やダムを作るのはこれと同じ。昔、スーファミ配ってうまくいったから、それをずっと続けている。