生き方を変えるのは大変

法の華」の教祖が逮捕された。ゴーストライターを使ってたり、金の使い道がめちゃくちゃとか警察や検察当局から見ると、あれはわかりやすい事件のようだ。 *宗教*関係でなく、普通の詐欺事件を扱う部署が担当しているという話を聞いたこともある。

しかし、信者の人がマインドコントロールを解くのはそれほどは簡単ではないのではないか。ゴーストライターに悪魔がのりうつって嘘を言っているとか、逆にあれは教祖がコントロールして書かせたから問題ないとか、妙な理屈で絶対に教えは間違ってないと言うだろう。そして、そういう人たちの言うことはだいたい非常に筋が通っている。

ある種のアダルトチルドレン*の人は、「自分がダメな人間だ」と言うことに同様の信念を持っている。やはり、どういう客観的な証拠を示してもその信念が揺らぐことはない。そして、その信念の強さには何か共通点があるような気がする。どちらにせよ、そういう信念が精神の柱になっている場合は、これを取りさるのはハンパなことじゃない。専門家が最大限の援助をしても時間がかかるし、ヘタに急げば致命的なダメージになったりする。そう言えば、終身雇用で会社に密着している人にも同じ問題を持つ人がいるかもしれない。人間が生き方を変えるというのは、どうやっても大変なことだということが、もう少し常識になればいいと思う。