ブログで人事評価

ブログを採用の際の参考にするという話題が盛り上がっています。

私も、二年前に同じようなことを書いたことがあります。

ブログ評価ビジネス


「ブログによって人を評価する」というビジネスはどうでしょうか。クライアントの企業が人を採用する時に、応募者のブログを評価するというサービスです。うまくやれば、面接や試験よりよほど信頼性の高い人材評価になると思います。

私のアイディアは、採用する企業自身が評価するのではなく、別の会社が「応募者のブログを評価する」という有償のサービスを行なうという話です。


評価するためのリソースとしては、ひとつは人間です。専属のブロガーがブログの内容を主観的に評価します。ある程度、たくさんのブログを見ていれば、文章力、論理性、情報感度、メディアリテラシーはかなり判断できます。評価対象となる技術に詳しい人が見れば、その人の技術力も高い確度で判定できるでしょう。


もうひとつは、データベースです。起点となる優良なブログからページランクのような計算をしてブログを採点します。偉い人にリンクされているブログやたくさんの人にリンクされているブログはポイントが高くなります。単なるHTMLのリンクを見るだけでなく、RSSを調べたり、主なツールのフォーマットを解析して、「本日のリンク元」を除外して記事の中のリンクだけ取り出すようなことも必要かもしれません。

つまり、人の目のよる評価にプラスして、言及、リンクの情報を(今だったらソーシャルブックマーク等の含めて)機械的に処理して、ポイントをつけるということです。最初からそれを目的として専門のデータベースやシステムを用意しておけばよいと思います。


ついでに、日々のアーカイブを取っておいて、採用時に過去のログを捏造してないかをチェックします。

もし、ブログをこういう目的で評価に使うことが一般的になると、過去ログを捏造しよう等と考える人がいるかもしれないので、あらかじめデータベースに保存しておいてチェックすることも必要になるかもしれません。


ブログは毎日毎日の積み重ねですから、評価されるとわかっていても実力以上の見せかけは難しいと思います。信頼性の高いよい記事を書かなければなかなかリンクされません。新しい重要なトピックに、誰がいつどのように反応したかということも(アーカイブがあれば)ごまかしなくわかります。ソフトや WEBビジネスではそういう資質は見ぬくことは重要だと思います。

ともかく、ブログは人材の評価ポイントとして非常に重要なものになるのは間違いないと思います。

ひょっとしたら、出会い系というか結婚情報サービスなんかでも使われるようになるかもしれません。身長、年収、学歴等に加えて、「お相手の方に望むブログのページランク」みたいな項目が入ってきたりして。私なんか、ページランク0ですから、そんな時代になったら、とても結婚できません(笑)。よかった!早く結婚しておいて。

関連記事: 圏外からのひとこと別館 - (事項)就職