そばばばん氏のリスト

ikさんご推薦の「単一民族神話の起源」のレビューを書いていた人のリスト。とりあえずメモ。確かに興味深いです。この人のレビューから引用。


日本民族の歴史と言いつつ、じつは自分の世界観や潜在意識の投影を語っていたにすぎない」(同)のが多くの民族論の内実であった。昨今の歴史教科書論争などを見る限り、この傾向は今も続いているように見える。
私見を言うと「歴史」とは歴史解釈であり歴史解釈は歴史観に依る。そして歴史観とは人間観の反映である。本書は歴史解釈の検証を通じ、過去の論者の歴史解釈の背景にある歴史観の偏狭、人間観の偏狭をえぐりだしている。人間を描くのに必要なのは「神話からの脱却」であり「少しばかりの強さと、叡智」(以上p404)なのである。自己正当化の手段として歴史を利用することの危うさを感じることができる一冊。

そーなんです。こういうのが欲しかったんです。ありがとうikさん。