ネットを創造するに足る「思い」の量

吉本ばなな「ばななのばなな」より


例えばインタヴューをする時なんかでもテープレコーダーみたいなものがあって録音しておけたらいいなあと思ったから、こういう機械が開発されたんですよね。そういうものの大元になるエネルギーこそが、愛じゃないかと。

俺にはすごく納得できる話なのだが、納得すると同時に「じゃ、このネットというものが創造されたのも、世界じゅうのたくさんの人にそれだけの思いがあったからで、そのつながりたいという思い=愛の量はどれだけのものだろう」と思ってしまう。

俺たちは、ネットのある生活とネットの無い生活の落差を自分自身の体験として実感できる最後の世代である。その落差を愛というエネルギーとして感じられたらどれだけ素敵なことだろう。