養老孟司『人間科学』

この人はすばらしい洞察で脳の神秘を解明していくのだが、その洞察が凄ければ凄いほど、そのような洞察を産む脳ってなんだろうと思ってしまう。養老さんの理論で養老さん以外の脳は解明できるかもしれないが、養老さんの脳は解明できない。謎がひとつ減ってひとつ増えて差引ゼロ。いやそうじゃない。「養老脳の謎」というより大きな謎が残されて事態は悪くなってると思う。

で、こういう本を紹介するのはすごく難しいと思うんだけど、この紹介文はいいですね。読みたくなりました。