森公美子さんはiPhoneそのものを批判してるわけじゃない
これって、「iPhoneを批判している」と読むのが若干ミスリード気味だと思う。
- 近所、家族、にAiphoneを持って居る人のみの仕様です!
- 店員は料金の説明に必死で、使い方などは教えてくれない、僕持ってないので〜(--;)って替われ替われ替われ替われ替われ替われ替われiフォン持ってる奴に替われ替われ替われ替われ・最低です
- 誰か使い方教えてくれない!????
森さんは、一貫して「人から教えてもらう」ということを求めていて、残念ながら、それが得られなかったという話だ。
それで仕方なく、説明書を見て操作を理解しようとしたのだけど、その時点で頭の中は疑念と不安がいっぱいで、さすがのiPhoneのUIもそれを突破するまでの力は無かった。
というか、箱から工夫してあるように、iPhoneは、ユーザが手にした瞬間から最高の気分で使いはじめることが前提となっていて、森さんは、その製品設計の前提となっている条件から逸脱した状態で使いはじめたことが問題の本質だと思う。
設計されたユーザ体験に問題があったのではなく、そのユーザ体験へとガイドする体系が、このユーザの要件の元では機能しなかったということだ。
店員か友達がほんのちょっとだけ操作を教えてあげて、設計の意図に沿った状態で気分よく使いはじめれば、全然違う結果になっただろう。
このケースがどの程度一般的かを考えると
- 自分ひとりでショップに行っているので、芸能人ではあっても生活力や一般常識はある人である(「切符が買えない」というようなレベルではない)
- iPodユーザである
- 説明書を見て自力で操作を覚えようとした
- 「人から教えてもらう」ことを重視するのは、それほどレアケースとは思えない
という点で、それほど特殊な事例とは言えないだろう。
ただし「料金の説明」が不要であると感じる点から見て、経済力は一般人とはみなせないだろう。これは推測だが、操作の説明がないのに料金の説明があったということが、最初に森さんが不信感を持ったポイントではないかと思う。料金の詳しい説明に必然性を感じる人だったら、同じサービスレベルでも結果が違ったような気もする。
ソフトバンクに改善すべき点があるかどうかは微妙な所だ。ニュートラルな気分で客を送り出せれば、箱を開ける所からの一連のユーザ体験は機能すると思う。その為に客の特殊な要件にどの程度対応すべきか、これは私には判断できない。
いずれにせよ、iPhoneユーザが増えれば解決する問題である。販売を継続してさえいれば、大半の新規ユーザが「人から教えてもらう」ことができるようになって、加速度的に普及していくと私は思う。
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