洗脳装置としての見えない無名の宗教

ホリエモンの件を見てて印象的陰謀論的に思うことは、日本は悪いことをしないと出世できないようにできていて、悪いことをするとシッポをつかまれる。悪いことをした奴の中で誰をつかまえて誰をつかまえないか決める人がいて、その人たちが本当の権力を握っている。

悪いことをしない奴は、出世しないので放っておける。

出世した奴は悪いことをしているので、それをネタにコントロールできる。

この縛りを脱するには、二つの道しかない。

  1. 悪いことをしないで出世する→Web2.0
  2. 出世しようとすることをやめる→ニート


陰謀論的には、「出世してない良い一般人」と「Web2.0ニート」が反目しあうような思想的状況を作れば、既存の権力者にとっても最も有利である。逆に両者が連合すると一番困る。

「出世してない良い一般人」を扇動して「Web2.0」的なものや「ニート」的なものを敵視するようにしむける洗脳装置が、具体的な「闇の組織」的権力を補完している。

洗脳装置としての見えない無名の宗教が日本を仕切っていると私は思うのだが、これは、教義も無いし教祖もない、中心の無い宗教であり、非常に対象化しにくい。「日本人はすぐこう考えるからダメだ」と言えば、その「こう」を切り離して洗脳装置は存続する。洗脳装置のどこを取り上げても、そこを切り離して残りの洗脳装置が再生するようにできている。洗脳装置は固定した立脚点を持たないが、常に「Web2.0」的なものや「ニート」的なものを敵視する方向性だけは維持している。

ちょうどこれは2ちゃんねると同じ構造をしていて、2ちゃんねるを批判すると「それは特定の板ではそうだけど、他の板ではそうではない」という反論が常になりたつ。特定の観点から全ての板を実証的に論じることは、ほぼ不可能なので、有意義な批判が難しい。

2ちゃんねる不定形で充分に流動的であったので、総体としての日本人の中に刻印されていた洗脳装置の形状が、ネガとポジのように裏返しにあぶり出されてきたのだろう。

Web2.0ニート2ちゃんねるを巡る議論は、常に拡散して焦点を失う。それは、洗脳装置に仕組まれているスティルス機能が発動しているのである。