ライブドア代表取締役の山崎徳之氏は生粋の技術者だよ

ライブドアが意外と技術系っぽいことについてで指摘していたことだけど、熊谷氏逮捕の後を受けてライブドア代表取締役に就任した山崎徳之氏は、生粋の技術者です。

さるさる日記 - 勝谷誠彦の××な日々。

以下私のもとに寄せられている情報の断片から大マスコミの方々とは別の角度からの見方を提示しておくので週末の余暇にパズルを解くご参考に。まず「例のメールは必ずしも偽物とは断定できない」。宛て名については私が先に書いたように「山崎」でほぼ確定。

この後に書いてあることについては知らないけど、これはガセ説の補強にしかなりません。誰か教えてやってくれ。

山崎徳之氏については、Software Designという雑誌で技術的な記事を1年以上連載していたことしか知らない。しかし、これは「SIP」というIP電話の根幹である技術について詳細に解説した記事。ちょっとそれがらみの仕事があって資料を探したことがあるけど、VoIPというこの新しい技術については書籍が少なく、実際の運用の参考になる資料としては、この連載しかなかった。特別な才能を示すものではないけど、きっちりと基本を押さえたわかりやすい解説で、ちゃんと技術者として現役の人でないと書けない記事。

今日に備えて誰かが代筆してたなら別だけど、これを書いた人が、そんな難しい金の操作なんかできるわけがない。SIPが特別難しい技術であるとは言えないけど、新しい分野だけに動きが激しくて片手間にマスターできるような甘いもんじゃないよ。あの連載記事は、2004年から2005年の間、彼が技術にどっぷりつかっていた証明と思っていい。

むしろ、この人が代表取締役って聞いて、ほぼ自分と同業者のこの人に、今の難しい状況のライブドアの経営なんかできるのだろうか?と同情した。他にいないんだからしょうがないとは思うけど、この人はプログラマーの棟梁で完全に場違い。だから、むしろこの人事にライブドアの苦境と手詰りを感じる。

ライブドアの代取だからって、全部クロと思ったら大間違い。

勝谷さんは、その思想に全部共感できていたわけではないが、気骨のあるジャーナリストとして尊敬していただけに、私は無茶苦茶ガックリ意気消沈です。

(追記)

日本には暇な技官って多いのねという続編書きました。