次の政界再編は「親2ちゃん党」と「反2ちゃん党」に?

二大政党制は、国論を二分するような大きな対立軸で分かれてないといけないわけだが、「保守VS革新」とかは、大半の人にとってどうでもいい選択肢になっている。そこで「都市型リベラルVSヘタレ保守」ですよという話になるのだが、これは確かに重要な対立軸であるけど、「向こう側の人とメシを食うのも嫌だ」という感じの激しい議論にはならない気がする。政治的な対立というのは、議論してるうちに血管がブチ切れそうになるような、熱いものにならないとうまくない。

そういう意味で、一番ありそうなのが「親2ちゃん党」VS「反2ちゃん党」。

あるいは、コミュニケーション学(危機管理)をボストン大学で学んだ元NTT広報部課長 対 アフィリエイト脳の戦いか、それともハウルVSサリマンか。それとも、小二党、中二党、高二党、大二党の四大政党の合従連衡か。

これらの対立軸はどれでも、次世代の二大政党制を担えると思う。

基本的には、これからの政党というのは、政策や代表者個人でなく意思決定システムにコミットする対象になっていくと思うが、意思決定システムの中で最も重要なポイントは、世論形成のあり方である。私自身も、まだ漠然としたイメージでしかとらえられていないが、上にあげた対立軸はどれも、もうちょっとうまく言語化されて政治問題として実体化したら、死人が出るような大騒ぎになる対立軸だと思う。

なぜかと言うと、それは具体的な権力の問題であると同時に、世界観に関わる問題だからだ。世界観に関わらない権力の問題は、経済(市場)に集約してかたがつく。権力に関わらない世界観の問題は、サブカル化してバラバラになっていくが、対立しつつ共存可能である。しかし、権力と世界観に両方関わる問題で譲歩することや敗北することは、死ぬことに近い屈辱だ。

だから、取扱注意の難しい問題だけど、本来、政治はそういう危ない所を担うべきで、そこを避けたら政治は市場かサブカル寄生虫にしかならない。逃げの姿勢や他分野の後追いでなくて、一番論議を呼ぶ所、まさに国論を二分する所に飛びこんで、そこで勝負しないと、政治は正しく機能しない。