語りえぬものは沈黙させねばならない

Googleの「インデックスできない全情報は破壊」計画を明らかにというネタニュースのブクマにあった、pavlushaさんのコメント。


Pax Googlicaの世界では「語りえぬものは沈黙させねばならない」……((((((;゜д゜))))))

モトネタは、「語りえぬものは沈黙せねばならない」。たった一文字の違いですが、この違いは大きい。

Googleには、網羅性を100%に近づける強い動機があります。その手段は分子つまりインデックスを拡大することと、分母つまり対象領域を限定すること。現在は、主に前者が用いられていますが、後者を使わない保証はありません。

後者の手段を使う為には、Googleは今よりずっと公正になる必要がある。我々には、彼らがより公正になることを強制することはできますが、公正になったGoogleを押し止める哲学はあるのでしょうか。「集団知は公正でない/公正になり得ない」という批判は、彼らにとっては「公正な集団知」の仕様にしかならないのです。彼らがそれを実装してしまった時に、それを批判する言葉が残ってない。

Googleには巨大な哲学が内包されているのです。今はまだその哲学は「Don't be evil」というプリミティブなものですが、いずれGreat People Can Manage Themselvesという彼らの手法が、その哲学をブラッシュアップして、ウィトゲンシュタインを超えるでしょう。

いつか来るその日には、本当に「沈黙せねば」が「沈黙させねば」に化けるのかもしれません。我々は彼らによって「哲学されるもの」なんですね。