IT Conversations: Kim Polese - Web 2.0

なんか、「エゴシステム」と「エコシステム」と言ってたような気がする。

「気がする」って私の口癖で、ひょっとしたら、このブログにおける最頻出語だったりするのだが、こればっかりは手癖でも口癖でも印象を柔らかくするための工夫でもなくて、聞いてても半分くらいしか聞きとれなかったんだから、今回に限りはっきり「気がする」と言ってもいいような気がする。

私の聞き違いでなければ、ECO-SystemとEGO-Systemを対比して使っていた。

ECO-SystemがオープンソースやWEB(2.0)で、EGO-SystemがトップダウンのITの世界。「君はマリンバを見たか?」とはもう言わないけど、また、SpikeSourceという新しい会社を作ったそうで、要するに、ECO-SystemとEGO-Systemの橋渡しをする会社で、キーワードが "Validation" と "Integration"。

私の聞き違いでなければ、そんなようなことを言っていたのだが、私の聞き違いでなければ、ECO-SystemとEGO-Systemの断裂に目をつけるとは、さすがにいい所を突いてきますねえ。

素材はたくさんあって、どんどん勝手に湧いて出てきてまさにECO-System。EGO-Systemな環境に適応したCIOは、放置するわけにもいかんが不安でしょうがない。そこに切れ者のおねいさんが出てきて「当社がValidateしてIntegrateして差し上げます」とやさしくしかしキッパリと言ったら、CIO諸氏はみんなイチコロですわな。具体的に何をするのかまだよくわらんのだが、ビジネスモデルの根幹はそんな所にあると、私は睨んでいる。

女性の声を女性の声として聞けるのがオーディオのいい所で、EGO-SYSTEMを切って捨てる言い方が、気負いすぎず適度に断定的で小気味良くて、聞いていて気持ちのいい講演でした。

ところで、なんか途中で変な歌が流れてきて、それで笑いを取ってるんですが、あれは何?

(追記)

「変な歌」の出所をコメントで教えていただきました。

どこかで拝見したお名前だと思ったら、Webの「正しい」アーキテクチャという記事を書かれた方だったんですね。あの記事は、とても参考になりました

さらに、Essential .NETも書かれたということで、これも大変勉強になった本です。

吉松さんには、RESTと.NETと「変な歌」と三つも教えていただいたことになります。なんとも不思議な取り合わせですが、ありがとうございました。