JustOneMinute: Battle For The Blogosphere

From http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1106927423/272-278

2ちゃんねるのこのスレで、紹介+翻訳されていた、興味深い記事。政治でのネットの利用を「カルト形成型」と「リンク・ハブ型」に分けて論じている。翻訳した人のコメントを引用すると


ネット利用の一つのスタイルが「カルト形成型」あるいは「ロックコンサート型」とでもいうべきもので、参加者を一つのテーマに纏め上げ、マントラを繰り返して盛り上がる、というもので、集団のエネルギー醸成には有効なのだけれど外の世界が見えなくなる。


その対極にあるのが「リンク・ハブ型」で、そこには出来るだけ広い、異なった、新しい見方へのリンクや示唆だけがあって、参加者は自由でバラバラ、まとまりは無く集団でさえないけれど、視野の広がり、意見の深さや多様性をねらう。

そして、左派(リベラル)は前者、右派(保守)は後者になっているという。以下は本文の翻訳から引用。


しかし(DailyKosのような)リベラルのブログ世界というのは、保守派の代表例のInstapunditと比べて、ずいぶん違う世界だ。リベラルの集まるブログ世界には非常に多くのエネルギーやマンパワーや何かの仕事をこなす才能ある人が集まっている。しかしながら、そこには集団思考の傾向が見られるように思う。そのためにDailyKosには自分達の世界の外からの情報収集に弱点がある。


これは大きな弱点であって、改善は可能だが、人々が多くの時間を自分達の世界の中だけで使っていて、その結果としての彼らの声はミツバチの羽音のようだ。


保守派のブログに集まる人たちは、これに比べて全く組織化・集団化されていなくてバラバラなのだ。InstaPunditのやっていることは人々を同じように行動させることや一つの意見に賛成させることでは無くて、他の多くのブログへのリンクを提供すること、そうしたリンクのハブとして機能することである。それらのリンク先には大変大きく異なった幅広い意見が存在している。さらにInstaPunditにはコメントは書けないのだから、人々はそこに留まるのではなくInstaPunditを基点にしてあちこちのリンクに飛ぶのである。

書いた人も翻訳した人も立場的には保守寄りのようなので、これが客観的、公平な論評と言えるかどうかはわからない。

しかし、日本でもアメリカでも、右の人が左を見て、「クラスターはあるけどハブがない」と同じような感想を言うという事実は、興味深いと思う。