(読んでいる)お前が正しいと思うから、正しいのだ


創発的権力の正統性始点は「(読んでいる)お前が正しいと思うから、正しいのだ」では無いでしょうか。

fullさんという方からのコメントですが、こういうのこそ「素晴しい洞察(+1)」ですね。

この言葉によって、私が創発的権力と呼んでいるものをつかまえることができると思います。つかまえれば、批判することも軌道修正することも、いざと言う時に破壊することもできます。

例えば、「2ちゃんねるはこの原則に準拠しているか」という批判は、2ちゃんねるに対する最も根本的な批判になると思います。もし、2ちゃんねるがこの原則を満たしてないとしたら、その点を基準に2ちゃんねるを軌道修正するような対抗権力を打ち立てることができるでしょう。もし、これに添っているなら、その運動は、言葉によって表現されたひとつの原則に基づくイデオロギー的な権力になるでしょう。

私が危惧していたのは、「創発性」という側面と「権力」という側面を同時にとらえる言葉が無かったことです。それを同時に満たさない言葉による批判は、2ちゃんねる創発的権力という側面によってのみこまれ相対化され無化されてしまうと思います。

もちろん、「2ちゃんねるはこの原則に準拠しているか」について人々の意見は一致しません。それについては、さまざまな議論があるでしょう。しかし、その議論が「(読んでいる)お前が正しいと思うから、正しいのだ」という基準によって展開されていくなら、それはひとつの意味ある結果を生み出すことができると思います。

創発的権力の「取っ手」が、(2005-01-29 23:34)に世界ではじめて出現したような気がします。(何かソースがあるのでしょうか?)