福岡大学NTPサーバの混雑解消にご協力を

(1/23 追記)以下の記述の中には、謝った情報があるようです。確認の上、後程、訂正します。

(1/24 追記)この記事には、間違った情報といくつかの問題があります。詳細は訂正記事を参照してください。

桜時計を使っている人は、設定画面のNTPサーバアドレスという所をちょっと見直してください」という話。

桜時計を使ってない人には、インターネットの裏方さんの雰囲気を知るのにいい話。

インターネットはもともとボランティアベース運用されていて、さすがに今ではそういうことは少なくなりまたが、このNTPという時刻合わせに使うサーバについては、福岡大学が10年前からずっと、これを何のメリットもなく一般向けのサービスとして提供していたわけです。

NTPは非常に負荷が軽いものですが、このサーバが有名になりすぎて、利用者が極端に増えたためパンクしかけている、どうしましょうかという話です。別にタダで善意でやってるものだから、いきなり止めてしまっても誰も文句を言えるものではありません。しかし、この管理者の人は、どうしたら一般ユーザに迷惑をかけないでサービスを停止できるか、あれこれ頭(と気)を使っているのです。

(1/23 追記)

以下の桜時計に関する記述について、誤りがあるという指摘をいただきました。確認の上、後程、訂正とお詫びのエントリを書きます。

(1/23 追記終わり)

なお、利用者が増えたのは、桜時計やルータがここのサーバのアドレスを既定値として入れていた為で、そういうソフト、ハードを入れてそのまま使っている人は、自分が福岡大学のこの管理者の人からどれだけ恩恵を受けているか知らずに使っています。

だから、ユーザに迷惑をかけずにサービス中断、移行をしようとしている、この人の努力は、大半のユーザには知られることはありません。その「努力」っていうのは、ネットワークに関するかなり高度な知識を背景にした、さまざまなちょっとした気配りです。

こういうタイプの人がインターネットをささえているんですね。

眉間に皺を寄せて「世の為人の為」とかがんばってるわけじゃないと思います。これでちょっと楽をしている人は、数万人はいると思いますが、本人からしたらちょっとしたことでしょう。

でも知らないうちに、我々はこういう人、言わばフリーエンジンにフリーライドしているわけで、それはNTPに限らずネットに限らずそうなんだと思います、フリーライダーがどうのこうのでなくて、見えないフリーエンジンのことをちょっと考えてみる方が大事だと。

世界を滑らかにっていうのが、黙っていてもこういう人たちに自然と金が集まる仕組みだったらいいなと。

それとこういうサーバは外国にもあるんですが、アメリカの有名なサーバよりここはずっと負荷が高いそうです。なぜ、ここにそんなに負荷が集中するかと言うと、日本にはフリーエンジンが少なくフリーライダーが多いからです。どこまで一般化できるのかはわかりませんが、実にローカルでテクニカルなそういう悲しい数字が報告されています。