「組織内の人がどれだけ自由に発言できるか」が blog の鍵

全く同感ですが、ちょっと補足すると、これは二つに分けて考えるべき問題だと思います。

まずは、組織に属す個人が「高次元での情報発信」することで、そこからフィードバックを得ることも含めて、組織に対する貢献を行なうことができるという点。つまり、個人の情報発信が組織の目的遂行につながる合理的なルールとは何か、個人の自己実現と組織の目的遂行を両方満たすような情報発信とは何か、という観点。

もうひとつは、共同体化し自滅的に暴走する組織の中で、それに歯止めをかける役割としての個人の情報発信。内部告発もこれに含まれますが、具体的な事実を伴なう内部告発だけでなく、組織の体制や運営の危険性を指摘するような内部告発

後者の場合には、組織の目的と個人の意思が対立する関係にありますが、社会全体の利益にはつながるわけです。

目的遂行を第一とする健全な組織であれば、(なんらかの制約を課した上で)前者のような情報発信を奨励していくことになりますので、社会としては監視したり関わっていく必要はないのですが、後者については、ある程度、不健全な組織との対立を予想した上で、社会全体のコンセンサスとしてこれをサポートしていくことが必要だと思います。