電車男のラブストーリー

いやあ、これ感動しました。

22才まで全く女性に縁がなかった、ひとりの独身男(ハンドル名:電車男)が、電車の中のちょっとした事件をきっかけに知りあった素敵な女性と結ばれるストーリー。

その経過が2ちゃんねるの独身男性板にて報告されて、彼に多少ひがみつつも、親身にアドバイスしつつ一喜一憂する住人たち。

特に大きな事件はなく、むしろあっけないくらい順調に進む恋(の始まり)とも言えるのですが、順調すぎるそんな恋も、「つい一ヶ月前まで、自分は一生独身だと思っていた」という電車男さんには、心臓がバクバク言うようなドキドキとトキメキの嵐。

特に、いよいよ彼が彼女に自分の気持ちを告白するというデートの日が近づくにつれて、彼の見せる動揺が実にリアルで、読んでいてこちらも胸が苦しくなります。いや、もともと恋ってどんな恋でもそういうもんですね。人間が成長に向けて一歩踏み出す時は、常に不安なものです。

その不安の中での住人と電車男さんのやりとりが、また感動もの。どちらも、彼の為に彼以外ができることとできないことをちゃんとわかっている。住人はできることはたいしたことではないと知りつつも、せいいっぱいの励ましや情報を送る。電車男さんは、みんなのその暖い気持ちを感じつつ、最後の踏み出す瞬間には自分が孤独であることもわかっている。その一歩に向かう彼の勇気には頭が下がります。

恋愛と人生のエッセンスのつまった名スレ中の名スレだと思います。