[好奇心/善意]の[利点/リスク]

上のサイトの別館の渉雲堂日記市民講座講師大激怒の謎という面白い文章がリンクされていました。


精神衛生の啓蒙においては、知識以前に、他人の精神的危機に首を突っ込むことの、いささか出歯亀的動機のもつリスクと、そのリスクをあえて犯すことへの責任の自覚を呼び覚ますことを優先すべきではないか、といいたかったのである。

精神医療だけでなく「人を助ける」場合全般に通じる話ではないかと思います。

自分なりに図式化してみたのですが、「人を助けよう」と思う動機が、純粋に好奇心であったり善意だけであったりすることはなくて、ほとんどの場合、両方の動機が含まれていて、それぞれに利点とリスクがあります。

  • 好奇心=利己的動機であることの利点
  • 善意=利他的動機であることの利点
  • 好奇心=利己的動機であることのリスク
  • 善意=利他的動機であることのリスク

この4つの要素をバランスよく均等に見ていないと、「人を助ける」ことはできないということではないかと思います。そして、文章を書く場合にも同じことが言えるような気がします。