私は株式会社ウェデイングの企業理念を支持します

株式会社ウェデイングは自社サイトに素晴しい企業理念を掲げています。私はこの理念に賛同します。特に次の部分です。


常にお客様の声を聞き、反省を繰り返すというなかから、今日のように多くの方に信頼される企業として形作ってまいりました。

完璧な企業は存在しません。経営者がこのように高い理念を掲げていても、それが末端の社員まで充分行きわたるとは限りません。また、誠意を持ってきちんと明解な説明をして販売活動を行なっても、どうしても意図が顧客に伝わらず、誤解されることはあるでしょう。

ですから、「常に顧客の声に耳を傾け反省を繰り返す」ことが重要です。このような理念の元に経営されている会社は素晴しい会社だと思います。

しかし、悪徳商法?マニアックスに株式会社ウェデイングが匿名掲示板(仮)の管理人に対し、6,000万円の損害賠償を求める通知書を送付したという記事が出ました。しかも、その中には「通知会社は貴殿との協議内容を公開することには拒否します」という一節があります。

これは、株式会社ウェデイングが同社の販売方法、宣伝方法に関する疑問について、公開の場で責任ある回答をすることなく、批判を封じる意図で個人に対して莫大な額の損害賠償を負わせようとする訴訟を起こそうとしている、と解釈できる記事です。

これでは、あたかも同社が理念と反する行為を行なっているように思えます。これが虚偽だとしたら、大変に同社の名誉を損なう行為ではないかと思います。

考えるべきことはたくさんありますが、重要なことは、もし今後、悪徳商法?マニアックスが閉鎖したら、それがどのような結果につながるかということです。それは、こういう問題に感心が無い方にも、大きな関わりのあることです。

残念ながら全ての企業が株式会社ウェデイングのように、高い理念の元に運営されているわけではありません。中には、顧客を騙したり脅したりして不当な販売方法を行なう悪徳企業も多く存在します。

今後、悪徳商法?マニアックスがどうなるのか、全国の悪徳企業が固唾を飲んで見守っていると思います。

悪徳企業かどうかは、販売方法そのものやクレームの有無で判断すべきではないでしょう。それは、情報公開に対する態度に現れてきます。その商品が真に価値のあるものならば、誹謗中傷は問題ありません。特に、容易に対抗言論が可能なネットの中では、公開の場で情報をやりとりすることで、ものごとの真の価値がおのずと浮かびあがってきます。消費者が自分の声で賛否両論ともに自由に論評できる、ネットがそういう場であることが重要です。株式会社ウェデイングのように「お客様の幸せのお手伝いをするという信念のもとに、真の満足をお届け」する企業であれば何よりそれを望むし、悪徳企業にとってはそれが最も困ることです。

実際に、ネットの普及のために困っている悪徳企業はたくさんいます。そして、悪徳企業のそういうことにかける執念は凄いものです。もしこのことで悪徳商法?マニアックスが閉鎖に至ったならば、これを見習って同じように非公開のクレームや訴訟の脅しによって、言論を封じようとする悪徳企業が続出するでしょう。

そして、特別に告発の意図のない何げない発言まで、本人の意図にかかわりなく削除されるようになり、ネットという場は自由に物を言うことができない窮屈な場になってしまいます。これは、単に告発サイトやクレーマーの問題ではないのです。ネットを使う人は、誰でもこのことに無関係ではいられません。

あり得ないと思いますがもし仮に、悪徳商法?マニアックスに書かれていることが本当だったら、言葉による批判に対して言葉で答えないことは、非常に問題のある姿勢だと思います。たとえ、これが全くの事実無根の批判に対する正当な反撃であったとしても、このような手法は絶対に許すべきではないと思います。言葉に対して言葉で答えないという、その方法が通ってしまったら、今後のネットのあり方を大きく歪める悪しき前例となってしまいます。

それは、公開できない秘密を持ったあらゆる権力を利するものです。

それは、個人の言葉をさまざまな方向から縛ることになります。

それは、ネットの可能性をつぶしてしまうものです。

もし、悪徳商法?マニアックスに書かれていることが嘘であったとしたら、これは重大な名誉毀損です。Beyond氏は、謝罪の上、場合によっては同サイトを閉鎖すべきでしょう。しかし、それはまず事実を明らかにして、訴訟による言論封じが虚偽であり、閉鎖が無関係であることを明言してからにしてほしい。どちらにせよ、これはネットの将来に大きくかかわる重要な問題だと思います。

私は、「常にお客様の声を聞き、反省を繰り返し」「お客様の幸せのお手伝いをするという信念のもとに、真の満足をお届け」するような企業が多く活躍する社会であってほしい。そしてその為には、ネットという場が、消費者が自由に自分の声で発言できる場であってほしい。心からそう思っています。ですから、私は株式会社ウェデイングの企業理念を全面的に支持します