ウソを既成事実化するという発想
古賀議員の言動は、どれもユニークなものですが、なんと言ってもこれがすごい。
国会閉会中に渡米し、ペパーダイン大学の単位を一つでも二つでも取得したい
これは法的にも道義的にも政治的にも意味がなく、有権者の心理を逆撫でするものですが、どこからこういう発想が出てくるのか?彼がパニックを起こしていて状況が見えなくなっている可能性は高いと思いますが、だったらなおさら内面のコアを反映しているかもしれません。
しかし、これが政治家としての資質であるような気がしてきました。大先輩で似たようなことを言っている人がいるからです。
- 「大量破壊兵器が存在したというのは本当ですか?」
- 「特殊部隊を雇用し、一切任せていたが(現地調査で)証拠を見つけることができなかった」
- 「その人の名前は」
- 「今は言えません」
- 「それではどう責任を取るのですか?」
- 「さらに現地で調査して報告します」
- 「現地でも証拠は見つからなかったようですが」
- 「かくなる上は、大統領選挙の合間に私自身現地に行き、大量破壊兵器を一つでも二つでも(捏造してでも)取得したい」
ウソで世論をドライブして、状況が許せばウソを既成事実化していくっていうのが従来の政治の基本だとしたら、意外にこの人は政治家として非常に古いタイプで、その範疇では有能なものを秘めていたのかもしれません。そうだとしたら、我々は将来の大物政治家を一人失ないつつあるわけですが、それがいいことなのか悪いことなのかはわかりません。