トンデモ議員が入りこめるのは民主党がオープンである証拠

古賀潤一郎議員の学歴詐称問題ですが、自民党ではこういうことは起こらなかったと思います。地縁血縁コネで人を選んでいれば、ここまでどうしようもない人だと「あの人は危ないYO」という情報がどこかから入ってくるでしょう。

だから、事前にこういう人を排除できなかったのは、むしろ、民主党が本当に外部に人材を求めている証拠だと思います。単に形式的な公募ということでなくて、そういう警告が入るルートの無い所から重要な選挙区の候補者を選抜したということです。

「オープン」というのは、そういう異分子が入る危険性を許容することです。異分子にはいい異分子と悪い異分子が両方あって、残念ながら悪い方が多いものです。そのリスクを避けていたら自民党になってしまいます。

ただ、一方で「オープン」にする分だけ、事後のチェック機能は強化することが必要です。問題は避けられないから、問題が起きた時にどれだけ素早く適切に対処できるか。それが重要です。そういう意味で、党としての事後の対応は褒められたものではない。過渡的な政党であるという限界をさらしていると思います。

ただ、民主党には、ここで後退するのではなく前進してほしい。失敗しない政党になるのではなく、予想外の問題に素早く適切に対応できる政党になってほしいと思います。