SOHOのまま、という生き方

埼玉県戸田市に初の起業支援施設「オレンジキューブ」に関するレポートと考察。

中身はともかくそういうことをするだけで偉いと思います。著者も基本的にはそういう風に見ようとしている気がしますが、なるべく応援の意味もこめて肯定的に書きたいのだけど、何か根本的な違和感が先に立ってそう書けない。そういうジレンマが感じられる面白い文章です。


もともとこの施設、名称には「SOHO」という文字も入るはずであった。だが最終的に外され、起業中心の施設に土壇場でシフトしたところに、役所ならではの思惑を感じさせる。つまり根本的な発想として、仕事を始めたらゆくゆくは必ず会社になるもんでしょ、そして事業を拡大するもんでしょ、という、実にシンプルな資本主義社会の原則に則っているのである。

明確にはなってないけど、SOHOが経済でなく生き方の変革であるという視点が見え隠れしています。著者は「SOHOは生き方」と思っていて、役所はSOHOを経済の問題としてしかとらえられない、そこにギャップがあるのではないかと思います。