物理的な音楽の小売りは終わる
妖精現実 フェアリアルの9/3の記事。
現在の通常の印税(5〜10%)から考えると、メディアの総売上が10分の1に激減しても、中間が消えればアーティストの収入はかえって増える。そのくらい今は中間の「無駄」がひどい。ファンも消費者に対して銃口を向けるような音楽業界などでなく、自分が敬愛するアーティストに直接支払いたいと望むだろう。
全くその通りで、政府はそろそろ「中間」の失業対策について真剣に考えるべきではないか。
しかしコンピュータの仕事をしていると、自分の仕事が無くなることを不当な権利侵害のように感じる人が多いことが不思議だ。実は、俺も昔はCOBOLのプログラマーだったのだが、自分が習得したCOBOLの技術のニーズが無くなることに不満を感じたことはない。だがコンピュータ関連以外では、仕事を「奪われる」(という言い方がすでに被害妄想的だし)ことが何かの陰謀に巻きこまれた人のように思われたりして、それに政府が対策しないことがとんでもない怠慢とされたりする。
抽象的な経済や社会政策の問題として議論されているならついていけるけど、個人の実感としてのこういう感じ方は、どうにも不可解だ。