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Hasegawa VS Sasakiだけど、やっぱり日本のテレビでは勝ち投手:長谷川、負け投手:佐々木と漢字を使って字幕を出した。あたり前かもしれんが、なんか大リーグの試合と思えない不思議な感覚…。
最近は、ボーっとチャンネルを回していると特に狙ってなくても、BSで日本人のメジャーリーガーが見れることが多い。なんとなく「ガンバレ新庄」とか「打て打てイチロー」とか思ってしまう。でも、今日のエンゼルス対マリナーズを見てたら、どっちを応援したものか迷っただろうな。そういう時感じる居心地の悪さに俺は敏感でいたいと思う。
つまり、「佐々木がガイジンを三振に取った」という世界観では、個性のある人間として見るのは片方だけだ。それが「長谷川が佐々木に投げ勝った」試合を見るという経験をしてはじめて、もう一方を総称的に漠然と見ていたということに気づかされる。松坂が例えば近鉄あたりに投げた試合を見ても、中村以外に知ってる選手はほとんどいないんだが、「佐々木がガイジンに…」みたいな見方はしてないような気がする。
「日本人の儀牲者はいませんでした」ってアナウンスはあからさまにマズいと思うが、これはハッキリとわかるんで日本人の問題であっても俺の問題じゃないと思って安心しちゃうんだよな。この「長谷川-佐々木」問題は、もっと微妙だけど本質的には同じ問題があって、こっちは自分の問題だということがわかる。
ジタン(あの憎きフランスのMFじゃない方のジタンだよ)が、久しぶりに再開したガーネットに何も言えなくて、後で「いろんな言葉を考えてたけど、いざガーネットの前にたってみるとどれもこれも俺の言葉じゃなかったんだ」というセリフを吐いたが、俺も、常に俺の問題を俺の言葉で書きたいと思ってるさ。