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「次々と明らかになる操縦室の杜撰な実態」とか大騒ぎしてるけど、杜撰なことでなくこれが「明らかになる」ことの方がよほど驚くべきことだろ。機密費と軍事機密とどっちが隠すネタにしやすいか考えてみろよ。機密費の方は詐欺ということで個人の犯罪になってしまった。操縦室の方は、テーブルの数が足りないとかどうでもいいことまでわかってきている。誰か、この違いがどこから出てくるのか、法体系が違うのか理念なのか運用なのか、解説してくれ。ついでに、我が日本丸の操縦室の杜撰な実態も明らかにしてくれ。

こういうのを見ながら思いだしたけど、 XP(eXtream Politics)の話を書いた時に、 XP(eXtream Programing)がUnitTestに重点を置くことの意味を、今さらながら思いしったのでちょっと補足する。つまり、「品質保証」とか言うとどうしてもタテマエの世界かと色眼鏡で見てしまうのだが、 XPはコストとのトレードオフを意識しながらテストテストと言う所が根性入ってるんだ。有限のコストと期間の中でテストルーチンを先に書けと言うのは、テストにコスト(期間)をかけてプロジェクトがつぶれるならつぶれてしまえと言ってるのと同じことだ。

もうちょっと一般的な例で言えば、工場を建てる時には火災報知器やら漏電遮断機やらいろいろな警報のための機器が必要だと思うが、 XPってのは、骨組みより屋根より何より先にまず火災報知器をつけてから工事に入れってことだ。つまり、品質をモニタリングするための仕組みをそれがモニタする対象より先に作る。「先に作る」ってことは、予算が足らない場合モニタする方じゃなくてモニタされる方をけずれってことだ。中で流れるベルトコンベアは中古のボロにしてもいいから、火災報知器は新品の一番高い奴をつけましょうということ。

だから、XP流に解決策を探るならば、まず最新でピカピカの機能するマスコミが必要だと言うことだね。マスコミが100%完璧にモニタしてれば、モニタされる方には積極的に手をかけなくてもいい。人材ってものが日本にあるなら、モニタされる方じゃなくてモニタする方に回すべきだってことだ。