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非拘束名簿式とドットネットは、「落ち目のビッグネームがアンチを取り込もうとして放った起死回生の一打」という所が似ている。しかし、アンチの気持ちをどこまで理解してるかを考えてみると、全く対照的だと思う。

自民 VS 社会・共産の時代には、選挙は基本的に組織表対組織表の戦いだったわけで、自民党にはこの発想がしみついているんだろう。だから、無党派なんて連中が増植してくると不気味でしょうがないんじゃないかな。本当ならそういうわけのわからん連中を徹底的に研究しなきゃいかんのだが、人間どうしても自分の概念にないものからは目をそむけがちだ。それで、非常に表面だけとらえて「タレントそろえて人気投票にもちこめばなんとかなる」という底の浅い戦略しか思いつかんのだろう。

タレントの名前だけ見て、それが自民の票になるのもかまわず投票するようなバカはたくさんいるかもしれん。しかしそこまでバカだと投票に来ないんじゃないかい?義理もないのにわざわざ選挙に行く人は、多少はモノ考えるわけで、この制度は無党派の死に票を集約して寝た子を起すだけだろう。

無理をゴリ押しだけの権力があるなら、ちゃんと自分の有利になることをしなきゃいかんと思うが、そこはさすがにマイクロソフトは抜けめがない。例えば、アンチMSの有力な勢力として、学者関係があった。ちゃんと理論的にコンピュータを研究してると、 UNIXだって20年前の腐ったOSに見えてくるから、windowsなんて存在しないも同然だった。しかし、ドットネットの一部は有力な研究者が支持してるんだよね。そのカラクリは、アンチ*Java*の仮想マシンJavaがメジャーになりすぎて、プログラミング言語を研究してる人はここ数年は面白くない思いをしていた。マイクロソフトはそこに目をつけて「Java以外なんでものせます」という仮想マシンを提案している。 Eiffelのメイヤー先生がこれに見事にひっかかってるんだが、言語やってる人は気になるわな。学者筋がMS側に回るなんて、去年までなら考えられなかった動きをちゃんと起こしている。

ドットネット全体も、アンチ*linux*をまとめようとしてるのかもね。もうちょっとしたら、linuxの天下になって他のOSやってる人は腐ってくる。その時に、「linux以外なんにでものります」というミドルウエアを出そうってのがドットネットというわけだ。つまり、windowsはその頃にはone of themになってると読んでるのかもしれない。

成功するかどうかはわからないが、敵方をよく見て戦略たててる感じはするね。やっぱりゲイツは凄いし、凄い奴が天下取るようにできてるアメリカって国もなんだかんだ言ってよくできた国なんだなあと感心しました。