2005-08-29から1日間の記事一覧
見田宗介氏が八月一六日の『朝日新聞』で、日本は経済水準が高いのに「とても幸福だ」と答える人が極端に少ないと語ります。アマルティア・センの言葉だとケイパビリティが低い。すなわち多様な仕事、多様な趣味、多様な家族、多様な性を、自由に選べそうで…
本文には書くことがないので、ついでに今日の勘違いにリンク。(追記)日本の自販機から資本主義の本質を考えるも関連しているかも。
イノベーションとは、昔の自分にうまく説明できないことだ。2ちゃんねるやブログがその典型だ。最近それをやりはじめた人は当然そうだと思うが、パソコン通信とかやってた人でも、もし説明しようとしたら、過去の経験が邪魔になって、過去の自分はとてもおか…
世の中の変化を無条件で悪とみなす人は、現在存在している悪に鈍感である。だから、発生する問題と対となって既に存在する問題を指摘する語彙が必要だ。例えば「デジタルデバイド」に対して、「人脈デバイド」を考える。ネットが政治に関与したらデジタルデ…
私は、解毒剤となることを志向して文章を書くことがある。そして、解毒剤というものは、ほとんどの場合、毒を持っているものだ。私の書くものの中にも、カテゴリーエラーやトートロジーなどのかなり強烈な毒が含まれていると思う。半分は意識しているつもり…
士農工商の本質は、身分が固定されていることではなくて、選択肢が有限であることだ。13歳のハローワークは、4つよりはるかに多くの職業を網羅してはいるけど、職業の選択肢が有限であるという意味では、平成版士農工商的メッセージに見えてしまう。労作では…