2004-07-06から1日間の記事一覧

「性急に規範的な何かを欲しがる人」と「『中庸』としてのラジカリズム」

svnseedさんが、 そういう主張をする人達ってのは結局何が言いたいんだろう、と考えたときに、要は彼らは規範的な何かが欲しいんじゃないかな、と思ったわけです。fact だけでなくapplicationの話が聞きたいのにそれは与えられない、だったら自分達ででっち…

従軍慰安婦問題について考えたを読んで別のことを考えた

内田氏は、こういう問題については「政治のレベル」「歴史学のレベル」「トラウマのレベル」の三つのレベルで「違う判断基準で史料に対してふるまい方を変えなければならない」として次のように述べている。 トラブルは、おそらくこの問題について論じる人々…

アーレントとルーマン

山脇直司『公共哲学とは何か』合評会に参加することにしたので、これを読みはじめる。読みながらのメモ。まず、アーレントという人の扱いが気になる。山脇さんは、この人に一定の評価を与えつつも、 失なわれた公共性を、複雑化した現代社会のなかでどのよう…

科学的に有効であるとはどういうことだろう

すごくわかりやすい科学哲学の説明。印象に残るフレーズを抜き出させていただきます。 科学的に有効であるとはどういうことだろう われわれは、完全に規範的主張を無意識に織り込むことなく記述的主張ができるだろうか 知識は本質的に方法論によってあらかじ…